注意※

これはフィクションの物語です。部分的に実際の事象も書きますが、ブログ著者の創作が主です。

誰かを救うために金がほしい村田さん

超優しい村田さんのダイジェストな成功物語「はがゆい!そんなカンタンなこと頼めない?」がおもしろい。

初回掲載分では、衝撃の展開(超・中略)によって、すべてのしがらみが解き放たれ、いきなりのハッピーエンドを迎えてしまう異才ぶりを発揮した。

今回は、その超・中略されたエピソードのうち、村田さんが本当にお金に困っていたときのことを抜粋したいと思う。

村田さんは財布に192円くらいしか入っていなかった。だが、村田さんの嫁は「宝クジを買おう」と言い出した。

おいおい、比較的安価な、その場で削って当たりがわかるスクラッチくじでも200円するんだぜ。買えやしねーよ、と村田さんは思った。

だが、村田さんの奥さんは、とても繊細な心の持ち主なので、言い方に気をつけなければ、すぐに傷ついてしまうのだった。「宝クジを買うお金は無いよ」と言えば、「私と一緒になったばかりに、あなたをそれほどまで貧しくしてしまったのね」と泣き崩れることが予想された。

その後2、3日はろくに口も聞けないような雰囲気になるのは日常茶飯事だった。

そもそも宝クジがほしいなら自分で買えばいいじゃない。簡単なことさ。簡単なのに、自分ではやりたくないと言うのなら、やってくれる人にお金を払えばいい。それでWin Winじゃないか。お金を払いもしないのに、あれをしろこれをしろと言うから、こちらの持ち金も尽きてしまうのである。つまり身の丈に合っていないことなど求めず、出来る人がやることで助け合うようにするべきではないか。でもそんなこと伝えたらカッコ悪いし長くなるだけだから村田さんは金がほしい。

わかっているのだ。嫁だけではない。後輩にもいる、自分では何もできないタイプ。そういうタイプが人に大人しく物を頼めるかと言うと?頼めないのだ。ではどう頼むかというと、偉そうに頼むのだ。弱い犬ほどよく吠えるスタイルに似ている。自分が何もできないことをプライドが許さず、でも実際何もできないことを相手に悟られると舐められると思って、舐められないように偉そうにするのである。結果として、何もできない偉そうなやつが、なんでもできるやつに対して、でかい態度を取るという、僕からしたら見ていて恥ずかしい現象が起きるのである。

「ええい!面倒だ!俺が金持ちならばすべて解決するじゃねえか!」と言って、村田さんは全部自分で背負いこもうとした。

だから村田さんは「金がほしい!金がほしいぞ!」ということが口癖になった。周りから「この守銭奴!」などとひやかされても、口癖を変えることはなかった。

ここまで読んで、お気付きになるだろうか?村田さんは、自分の私利私欲のために金を発したことはない。今回のケースでいえば、嫁のためである。

だからといって、アフィリエイトをやろう!とか、YouTuberになろう!とがんばるのは、いささか違うような気がした。だって、アフィリエイトで稼げたとしても、入金になるのは翌月以降とかなんでしょ?村田さんにはそこまで待てる余裕などなかったのだ。

また、村田さんが得意なパソコンスキルを活かして、自宅でパソコン教室を開講して稼ぐといった方法がなかったわけでもない。本格的な教室に通うのは恥ずかしいけど、近所のおじさんがちょっと教えてくれるならコッソリ通ってみようかしら・・・と考える人もいたであろう。だがこれもやはり残念ながら実現しなかった。嫁が「自宅で商売してお客さんを家に入れるなんてあり得ない」と猛反対したからである。

そうは言っても、貸店舗など他の建物を借りるようなお金もない。支払い期日は、こうしている間にも刻一刻と迫ってくる。

うーん、うーん、うなされる村田さん。薄れゆく意識の中で、村田さんに一つのアイディアが閃いた。「そうだ!」叫びながら、小高い丘に向かって走り出した村田さん。丘の頂上までかけあがるやいなや、もう一度叫んでみた。

「クラウドファンディングの王に!俺はなる!」ドン!!村田さんの決意を鼓舞するかのようなドラム音がどこかで鳴った気がした。

はがゆい!カンタンなことは頼ませたい村田さん

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